手首の内側の関節近くに、直径1cmぐらいのふくらみがあります。触ると固く、もし腫瘍だったらと思うと不安です。
A.ゼリー状の物質の詰まった腫瘤、ガングリオンなら、注射針を刺し、注射器で吸引して内容物を排出します。
ガングリオンは中にゼリー状の液体がつまった腫瘍で、関節包や腱鞘の部分から発生します。腫瘤は軟らかいものから硬いものまであり、その多くは痛みなどの症状がありません。予防法はなく、発生するメカニズムも不明です。
できやすい場所は手首の母指(親指)側の手のひら側の関節包や、指の付け根の手のひら側の腱鞘のあたり。神経のそばにできると神経を圧迫し、しびれなどを起こす場合があります。
治療は、腫瘤に注射針を刺してゼリー状の内容物を吸引する方法が一般的です。吸引した後、濃度の濃い高張Na液(こうちょうナトリウムえき)を注入して袋をかためる硬化療法を行うこともあります。
摘出する手術もありますが、再発する可能性があるので、十分に説明を受けてから治療をしましょう。