顔や体のシミが気になります。日差しが強くなると、さらにシミが増えるのではと心配です。効果的な対策を教えてください。
A.シミの原因は紫外線。日焼け止めに表示されたSPFやPAの意味も知っておきましょう。
シミの一番の原因は紫外線(UV)です。紫外線には、長波長紫外線(UVA)、中波長紫外線(UVB)、短波長紫外線(UVC)があります。UVAは皮膚の真皮に届いてダメージを与え、肌を黒くさせる色素沈着を起こし、慢性的に浴び続けるとシワやたるみなど肌の老化を引き起こします。UVBは肌が赤くなる炎症を起こし、シミやソバカス、肌の乾燥の原因になります。とくに4~9月は紫外線の量が多い時期なので、この2種の紫外線対策をきちんと行うことが大切です。
効果的なのは日焼け止めクリーム(サンスクリーン)でのブロック。紫外線は1年を通して曇りや雨の日も降り注いでいます。直射日光だけでなく道路や建物の照り返しにも注意しましょう。UVAは窓ガラスを通して家の中にも入ってきます。シミは紫外線を浴び続けると悪化するので、洗濯ものを干したり取り入れたりするときなど毎日の生活のちょっとしたときでも油断せずに予防してください。
日焼け止めは、使い心地がよく肌にあったものを選びましょう。日焼け止めに表示されているSPFとはUVBにより肌が赤くなるのを防ぐ時間の長さを表します。SPF1=20分間の効果があり、SPF25なら効果は500分(約8時間)。
PAはUVAの防止効果の度合いを表します。防止効果は4段階で、PA++++(4プラス)が最高です。SPF値・PA値が低くても、こまめに塗りなおせば大丈夫。
生活スタイルにもよりますが、日焼け止めは朝塗っても、昼に塗り直しが必要です。汗で落ちやすい夏は要注意。海や山では、帽子、手袋、サングラスなどを着用しましょう。
また、飲むタイプの日焼け止め「U・Vlock」もあります。
紫外線を浴びた際に体内から発生する活性酸素を排出するには、ビタミンA・C・Eなどの抗酸化物質をたっぷり含む食品が有効とされています。
「U・Vlock」にはシトラス果実とローズマリー葉エキスを配合。活性炭素を抑制すると同時に、日焼けによる炎症を抑えることで、肌の老化スピードの加速を防ぎます。
さらに、継続して服用することによって日差しの影響を受けにくくなり、日焼けをしても紫外線による細胞への影響をアフターケアで抑える効果も期待できます。飲む日焼け止めのみでは十分ではないので、塗る日焼け止めと併用すると効果的です。
体の不調もシミの一因になります。規則正しい生活と気分転換を心がけ、新陳代謝のリズムを整えてください。メラニンの生成を抑える作用のあるビタミンCを多く含む、野菜、果物などの食品を摂りましょう。