シミをレーザーで取りたいのですが、何回もレーザーを当てないと取れないのでしょうか。また、レーザー治療の副作用はありますか。
A.シミのレーザーは1回で取れますが、その後のケアーが大切。また、あざのようなシミは何回かレーザー照射が必要です。
老人性色素斑や雀卵斑(ソバカス)などくっきりとしたシミはQスイッチルビーレーザー治療やピコレーザー治療が適しています。
ルビーレーザー治療は1回でシミが取れるのが特徴です。シミの黒い細胞だけに反応して破壊するので、まわりの皮膚を傷つけません。ただ、施術のあと5~7日間ぐらいかさぶたが出来るダウンタイムがあります。かさぶたが取れると綺麗なピンク色になっていますが、その後しばらくすると赤黒くまたは茶色くなってきます(炎症後色素沈着)。
ピコレーザー治療も基本的には1回で取れることが多いのですが、取り切れない場合もあります。メリットはルビーレーザーより施術後の炎症が起きにくいことです。施術後の炎症が少ないと炎症後色素沈着も軽度となりますが、広範囲に施術する場合や色素沈着が起きやすい肌の方などはルビーレーザーと同様炎症後色素沈着が起きます。
レーザー治療の副作用としては、治療後にこういった色素沈着を起こすことが多いということです。そのため、遮光に気を配る一方で、炎症後色素沈着症の治療を行います。元どおりの肌色になるには、6か月~1年ぐらいかかります。
炎症後色素沈着症は湿疹、ニキビ、虫さされ、やけどなど炎症が起きて赤くなったところが、時間経過とともに酸化して茶色くなった状態で、リンゴの皮をむいて置いておくと茶色くなる現象と同じです。
治療は美白外用治療を行います。外用治療以外にもエレクトロポレーション、イオントフォレーシス、ケミカルピーリングなどで治療することもあります。
一見シミのように見える遅発性両側性太田母斑様色素斑は、思春期後に両頬などにできる青みがかった茶色いシミです。あざの一種でレーザーを2〜3回照射する必要があります。