高脂肪、高カロリー、刺激のある食べ物はニキビを悪化させると思って控えています。治療中の食生活やスキンケアについて教えてください。
A.ビタミンCや食物繊維の多い食品を摂るように心がけ、スキンケアは油分を控えて保湿を心がけます。
ニキビの治療中も薬だけに頼らず、食生活やスキンケアに気を付け、体調にも気を配ることが大切です。
「チョコレートやナッツは食べないほうがいい」とよく言われますが、実は特定の食品がニキビを悪化させるという研究結果はありません。しかし、動物性脂肪や糖質の摂りすぎは皮脂の材料となる中性脂肪が増えるので、一般的に高カロリー食を避けるのがよいとされています。特定の食べ物を摂取するとニキビがひどくなるときは、その食べ物を避けるようにしてください。
また、ニキビを早く治すために、食生活全体を見直して体調を整えましょう。ニキビ治療に効果的なビタミンCが豊富な緑黄色野菜(ピーマン、にんじん、ほうれん草など)をたっぷり摂り、便秘を改善する食物繊維を多く含んだ食品(豆類や納豆、ゴボウ、ゴマ、アボガドなど)を積極的に摂るように心がけます。
寝不足や過度のストレスもニキビの大敵。規則正しい生活とリフレッシュのためのスポーツや趣味の時間の確保も、この機会にとりいれたい生活習慣です。
スキンケアについては、まず清潔にすること。メイク落としはオイルクレンジングを避けて、油分の少ないジェルクレンジングなどを使いましょう。洗顔後の保湿もとても大切です。また、清潔にしようと思うあまり、1日何回も顔を洗う、スクラブ入り洗顔料を使用する、毛穴洗浄ブラシやクロスで毎回こするという人がいますが、これらは肌を傷つけてニキビを悪化させてしまいます。反対に、洗顔や洗髪時のすすぎが不十分だとニキビが悪化します。髪の生え際のニキビは、リンスやトリートメントの洗い流しが足りないのが原因になることもあります。