思春期に悪化したニキビ痕を治したいのですが、どんな治療法があるのか、本当にきれいになるのか、教えてください。
A.肌の凸凹にはフラクショナルレーザーが効果的です。色が気になるニキビ痕には、いろいろな治療法があります。
気になるニキビ痕が、肌の凸凹なのか、赤や茶色といった色なのかによって、治療法が違います。
ニキビ痕の凸凹は皮膚の深いところにできてしまった傷痕です。その傷を治すことができるのがフラクショナルレーザーです。フラクショナルレーザーは、目に見えない細かい穴をたくさん皮膚にあけるレーザーです。細かい穴をあけて、その穴が治癒することで、皮膚の凸凹がなくなります。傷をつけて皮膚を再生させるこのレーザー治療は、1か月ごとに5~6回照射することでニキビ痕の凸凹が目立たなくなります。レーザーの治療は、麻酔クリームを塗って30分ほど待ってから始めます。照射直後は虫に刺されたように赤く腫れますので、十分に冷やします。この赤みや腫れは、数時間~3日程度で落ち着きます。施術後はすぐにお化粧ができます。
赤いニキビ痕には、色素沈着を起こさないように、イオントフォレーシス(医療用イオン導入器)でビタミンCを導入したり、フォトフェイシャル(光治療)を行ないます。
茶色いニキビ痕には、イオントフォレーシスと漂白作用のある「ハイドロキノン」や「ルミキシル」といった外用薬を併用します。フォトフェイシャルやレーザーピーリングも非常に有効です。