同窓会に行って、同じ年齢なのに、見た目年齢の差に驚きました。若々しく歳を重ねるために、どんなことに気をつければいいでしょうか?
A.「腹七分目」の食事を心がけ、喫煙や日焼けの生活習慣を見直しましょう。
同じ年齢でも、見た目の若々しい人もいれば、老け顔の人もいらっしゃいます。たとえ一卵性の双子でも、見た目の老化のスピードは同じではありません。見た目の老化は、ライフスタイルによって異なることがわかっていて、とくに喫煙、紫外線による日焼けを日常的にしている人は、肌の衰えを加速させやすいことが明らかになっています。若々しい肌を保つためには、上記2つの習慣は、少しでも早く見直しましょう。
もう一つ、見た目の若々しさに関わる大きな要素が食事です。年齢を重ねてくると、摂取カロリーを「腹七分目」(八分目ではなく)に保つことが、エイジングケアに役立つということが、最近わかってきました。食事内容は、炭水化物・脂質・たんぱく質中心の食事ではなく、野菜中心の食事を心がけること。とくに野菜や果物に含まれているビタミンやミネラルに加えて、抗酸化作用により体の「錆つき」を防ぐ効果が期待されるフィトケミカルを毎日摂取することも重要です。「フィトケミカル」は、植物に含まれる天然の化学物質で、摂取しなくてもビタミンやミネラルのように欠乏症が起こるわけではありませんが、数千年にわたって薬として使用されてきました。具体的には、果物や野菜の色素や辛味成分に含まれ、ニンジンのオレンジ色、トマトの赤、とうもろこしの黄色、ブルーベリーの青、大根やワサビの辛味成分などに含まれています。
また、ぶどうの果皮や赤ワインなどに含まれるポリフェノールにも抗酸化作用があることはよく知られています。さらに、ポリフェノールの一種であるレスベラトロールは近年、寿命延長作用の効果についての研究が進み、エイジングケアの分野でとくに注目されている物質です。
カロリー制限については、むやみに食事制限するのは問題です。もともと摂食に問題がある場合や体力のない人は試さないよう、十分注意してください。