40代半ばです。小ジワが気になりはじめました。シワ治療にはどんな方法があるのでしょうか?
A.外用治療、レーザー治療、HIFU・RF治療、注入治療、スレッドリフトなどがあり、医師に相談して選びましょう。
シワには安静時のシワと動作時のシワとたるみがあり、治療法が違います。
<安静時のシワ> 鏡を見て、じっとしているときにあるシワです。
外用治療:「トレチノイン」は皮膚のサイクルを早くして皺を改善します。真皮のコラーゲンを増やす作用があり、3〜4か月でハリが出て皺が改善されます。米国では皺の治療薬として認可されています。同じトレチノインや「レチノール」を使用した「ゼオスキン」という化粧品もあります。顔全体に使用でき、シワの改善、肌のハリを出す、シミ改善の効果があります。
ポテンツァ ドラッグデリバリー:針を皮下に刺入して針先からRF(高周波)を照射します。皮膚の表面に穴を開けることで創傷治癒効果が促進され、RFの照射によってコラーゲン生成が促進されます。さらに薬剤による効果も加わるためトリプル効果が期待できます。小ジワ・タイトニングに効果的です。
フラクショナルレーザー:点状にレーザーを照射し、細かい穴を皮膚に開けることよって皮膚組織の再構築を行います。皮膚の凸凹を改善し、シワ、ニキビ痕、傷痕などをきれいします。肌の真皮組織から根本的に改善するので、効果は一時的なものではなく長く続きます。
ダーマペン4:極細の針を真皮層まで通して繊細な穴をつくり、そこに有効成分を塗布、浸透させることで、小ジワや肌のハリなどが改善します。
マッサージピール・トラネックスレチピール:「マッサージピール」は別名コラーゲンピールとも言われるほどコラーゲンの生成を強力に促進できるケミカルピーリング治療です。皮膚表面での剥離作用は起こらず、真皮深層まで浸透しコラーゲン生成を活性化させ、シワ、肌のハリを改善させます。「トラネックスレチピール」はレチノールとトラネキサム酸、ビタミンC配合のピーリングです。皮膚のターンオーバーの改善、コラーゲン・ヒアルロン酸生成の促進、抗炎症作用、美白作用などがあり、シワ、肌のハリ、また肝斑やシミ改善にも効果的です。
フォトフェイシャル:レーザー光が真皮上部まで達して、コラーゲン生成を刺激して肌質や細かい皺を改善させます。
ヒアルロン酸:眉間、法令線などに深くできてしまったシワに注入してふっくらとさせることができます。
<動作時のシワ> 笑ったり怒ったりしたときにできるシワです。
ボトックス:眉間の縦じわ、額を横に走るしわ、目の周辺の放射状のしわは、表情筋の動きが原因で作られます。ボトックスは人体に無害なたんぱく質で筋肉の収縮を弱める働きがあります。部分的に表情筋を動かなくする治療ですので、シワを作ろうとしても寄らなくなります。一部の筋肉のみ治療するので、不自然な顔や表情にはなりません。
ヒアルロン酸:安静時のシワにも動作時のシワにも用います。
<たるみ>
ウルトラセルQ+リフテラ(HIFU):高周波、高密度焦点式超音波を用いた治療法です。表皮、真皮、皮下組織すべての皮膚層と、脂肪層、SMAS筋膜に熱影響を与えることでシワ、たるみを改善させます。お肌を傷つけずに治療できるのがポイントです。
ポテンツァ ダイヤモンドチップ:肌の浅い層(表皮~真皮層)から深い層(真皮深層)まで深く均一にRF(高周波)による熱エネルギーを伝えることができ、即時的な肌の引き締め、中長期的なコラーゲン増生を促し、たるみを改善させます。痛みが少ないことも特徴です。
手術 シルエットソフト:糸に付いたコーンが糸中心部を支点として向かい合うようになっており、挿入後お互いに引っ張り合うように作用してたるみを引き上げつつ、立体的でハリのあるフェイスラインができます。シルエットソフトの糸は吸収されます。
手術 コグ付きスレッド:ギザギザの棘(コグ)がついている糸を入れて全体に引き上げる手術です。針の先端が丸くなっている(鈍針)ので、出血や痛みが少ないです。たるみの程度によって本数が変わりますが、通常はお顔全体に6~10本ほど挿入します。コグ付きスレッドの糸も吸収されます。