冬になると、毎年かかとがひび割れて痛いです。尿素入りの保湿クリームを塗るのですが、一向に良くなりません。年のせいでしょうか?
A.水虫が原因の可能性があります。一度検査を受けてみてください。
冬になると、かかとにひび割れができて痛いという中高年の方が、よくいらっしゃいます。かかとの角質が厚くなり、硬くなってひび割れを起こしているのです。
毎年ひび割れを繰り返す、保湿をしてもなかなか良くならないという場合は、水虫が原因の可能性があります。まったくかゆくないのに水虫?と驚かれるかもしれませんが、この角化型足白癬は、かゆくないことも多く、年齢のせいで足の裏が荒れているだけと思って、放置しがちです。
水虫かどうかの診断は皮膚科で簡単に検査できますので、一度受診しましょう。角質を少し取って顕微鏡で調べると、すぐに結果がわかります。白癬菌が見つかった場合、まず、菌を退治する抗真菌外用薬を足全体に塗った後、保湿剤を重ね塗りするのが治療の近道です。自宅でのケアは、ゆっくり湯船につかった後に行いましょう。
角質が水分を保持している5分以内に薬や保湿剤を塗ると効果的です。これは保湿ケア全般にいえることです。
水虫ではなく、乾燥のためにひび割れを起こしている場合は、軽石などでこすらず、保湿剤をこまめに塗ることが大切です。尿素入りのクリームは、角質を溶かす効果があり、硬くなったかかとをやわらげるには有効ですが、ひび割れていると、かえってピリピリとしみることがあります。ほかにも軟膏やテープ剤など、さまざまな外用治療薬があります。