40代にして、ついに花粉症になってしまったようです。目や顔の周りがかゆくてむずむずします。悪化させないために、発症後にできる対策を教えてください。
A.発症時期とアレルゲンを知って、薬とスキンケアで乗り切りましょう。
スギ花粉のアレルギー患者は、いまや3人に1人といわれる“国民病”。
敏感な人は1月中旬から、2月に入ると症状を感じる人はぐんと増えます。毎年、発症の時期を自分で把握している人なら、2週間ほど前から抗アレルギー薬を飲んでおくと症状を軽減できます。
ご質問の方のように、花粉症初心者で、発症時期・原因の分からない場合は血液検査を行い、アレルゲンを調べることもできます。
花粉症のおもな症状としては、目のかゆみや鼻水のほかに、アトピー性皮膚炎やドライスキンの人などには、頬、えりあし、あごから首にかけて、カサカサと乾燥して赤くなったり、かゆくなるなどの症状が見られます。
また、女性で、まぶたがヒリヒリするといった症状がある場合、悪化の原因の一つにアイメイクが挙げられます。まぶたや目の周りの皮膚は、もともととても薄くて繊細です。毎日のアイメイクとクレンジングの繰り返しで、皮膚のバリア機能が低下すると、花粉の影響を受けやすくなります。皮膚のバリア機能を正常に保つためには、メイクを控えるか、メイクをした場合は、マイルドな洗顔料で、こすりすぎずに落とすこと。そして、洗顔後はすぐに保湿をするように心がけましょう。また、マスク、メガネ、帽子などで花粉の付着をできるだけ防ぎましょう。
治療には、抗アレルギー薬、抗ヒスタミン薬の服用と、炎症箇所にはステロイド外用薬と保湿剤の塗布が、花粉症の発症後でも有効です。
スギ花粉症以外にも季節によってさまざまな花粉が飛びますので、その時期を知っておくことは早めの予防対策に役立ちます。