3年前に、背中に小さく刺青を彫りました。結婚前に刺青を消して、披露宴で背中のあいたドレスを着たいのですが、きれいになるでしょうか。
A.刺青はピコレーザーを用いることで従来のレーザー治療よりも半分以下の回数で済むようになりました。
最近はファッション感覚で刺青(タトゥー)を入れる人が増えています。気軽に入れてしまえるからこそ後で後悔し、消すために来院する方も多くなりました。
刺青はレーザーで除去します。従来はQスイッチルビーレーザーかQスイッチYAGレーザーを使用していましたが、小粒な刺青色素が固まって残ってしまい、除去するには10回以上の治療が必要でした。
しかし、刺青色素を砂のように細かくできる最新型機器「ピコレーザー」が登場し、半分以下の治療回数で刺青をほとんど目立たなくできるようになりました。
ピコレーザーのピコとは「一兆分の1秒」のことで、光エネルギーを超短時間(500ピコ秒未満)で肌に伝達させ、従来よりも痛みやダウンタイムも抑えることもできます。
だいたい2ヶ月に1回のペースでレーザーを照射し、治療が終了するまでの回数は、素人が彫った刺青なら1~2回、プロの彫師が彫った刺青は4回程度、機械彫りなら8~10回程度が目安です。結婚式が決まったら早めに治療計画を立てることをおすすめします。半年なら3回のレーザー照射が可能なので、ファンデーションで隠れる程度まで薄くできます。