足の裏にホクロができるとよくない、悪性の場合があると聞いたことがあります。気になるのですが、受診の目安を教えてください。
A.色にむらがある、形がいびつ、大きい、急に大きくなった場合などは要注意です。
足の裏のホクロを気にして受診される方が多くいらっしゃいます。皮膚がんの一つ、悪性黒色腫(メラノーマ)が足の裏に発病しやすいからですが、足の裏のホクロが悪性である可能性はそれほど高くありません。日本人の約7%が足の裏にホクロがあるといわれていますので、むやみに心配せず、下に挙げた項目を参考にして、一つでも該当するときは皮膚科を受診してください。
診察では、ホクロや皮膚がんを見分けるために、ダーモスコープ(拡大鏡)を使って検査をします。
病変部に検査用のジェルを塗って拡大鏡を当て、色合いや形状などから、しばらく様子を見ていいものか、切除して病理検査をしたほうがいいのかを総合的に判断します。
皮膚がんには、大きく分けて基底細胞がん、有棘(ゆうきょく)細胞がん、メラノーマの3種類があり、この中でもっとも悪性度が高いのが「メラノーマ」です。「基底細胞がん」と「有棘細胞がん」は、いずれも紫外線ややけどがおもな原因と考えられていて、顔や首、手の甲などの露出部に多く発症します。「メラノーマ」の原因はまだ明らかにされていませんが、多くが足や足の裏に発症します。
いずれも早期発見が大切です。ホクロ・シミのセルフチェックを心がけてください。