3歳の子どもです。両親とも肌が弱いので、アトピー性皮膚炎の症状が悪化しないか心配です。日常生活でどんな点に気をつければいいですか。
A.スキンケアを続けながら、皮膚への刺激や精神的ストレスをできるだけ避けてください。
皮膚を良い状態で保つには、こまめなスキンケアで保湿を続け、皮膚への刺激や精神的ストレスなど、悪化因子をできるだけ取り除くことがポイント。乾燥や高温、汗やほこり、ダニ、動物の毛など、あらゆるものが皮膚への刺激となり得るので、日ごろから気配りが大切になります。
せっけん選びでは、刺激の強い薬用せっけん、皮脂を取り除き皮膚のバリア機能を低下させる合成界面活性剤を使用したボディーソープは避け、固形せっけんを。頭髪は、低刺激のシャンプーで十分に洗い流します。洗剤も、蛍光剤や漂白剤をなるべく使用しないものがおすすめですが、すすぎをしっかり行うことで、皮膚への悪影響を抑えることができます。
ダニやハウスダストも皮膚疾患の原因になることがあります。室内にほこりがたまらないよう頻繁に掃除し、カーペットや布製家具はできるだけ使用しないように心がけます。寝具は晴れた日によく干して、室内は風を通して適温・適湿を保ってください。犬・猫など動物の毛もアレルギーになることが多く、ダニ増殖の原因にもなるので、できればペットも飼わない方がいいでしょう。皮膚を汗や汚れから守るには、毎日の入浴・シャワーで清潔に保つことが大切ですが、熱すぎるお風呂はかゆみを引き起こし、皮膚疾患の原因にもなるので、温度に注意してください。
皮膚疾患の原因や症状はさまざまで、普段から気をつけていても避けられるものではありません。日常生活での注意点は多岐にわたりますが、あまり神経質にならずに、できる範囲内で皮膚への刺激を避け、ケアをしましょう。