最近、ひどい抜け毛で髪の毛が薄くなり、まだ30代なのにとてもショックです。女性にもよく効く治療はあるのでしょうか。
A.年齢や性別に関わらず「うす毛」で悩む人が増えていますが、効果と安全性が認められた女性用医薬品ができています。
「うす毛」というと男性や年配の方の悩みと思われがちですが、現代では性別や年齢にかかわらず多くの方の悩みになっています。とくに最近は女性の悩みのひとつといわれるほど「うす毛」の女性が増えています。その多くが、髪全体が薄くなり、とくに頭頂部が透けて見えるようになるびまん性脱毛症です。
「びまん性脱毛症」の原因は、女性ホルモンの急激な減少、極度の疲労やストレス、リウマチ、甲状腺疾患などの代謝異常、貧血、栄養不足、激しいダイエット、アルコール依存症など。ときには、過度のヘアケアも原因になります。
年齢を重ねるごとに髪は密度・太さともに衰えていくものですが、最近はストレスで若年層でも髪の衰えを感じる方が多いようです。一方で、60~ 70代でも「年だから、うす毛は仕方がない」とあきらめずに積極的に髪のことを考え、来院される方が多くいらっしゃいます。
女性のうす毛によく効く医薬品は、外用薬だけでなく内服薬もあります。外用薬はミノキシジルが含まれた「ロゲイン」が有効です。
内服薬にはアミノ酸・たんぱく質・ビタミンB群・ケラチン・プラセンタが特別な組み合わせで配合され、「うす毛」だけでなく髪質も改善する「ルグゼバイブ」、独自の成分の海洋性たんぱく質複合体「AminoMar®」を配合したサプリメントで、髪の成長を内側から促進し、薄くなった毛髪に栄養を与える「ビビスカルプロ」があります。
いずれも臨床試験で抜け毛がほとんどない状態にまで改善するといった効果が確認され、安全性も高く、継続的・長期的に使用できます。
「最近、毛が細くなった気がする」「髪のボリュームが減ってヘアスタイルがうまくいかない」「抜け毛が増えてきた」と感じながらも、そのままにしている方が多いようですが、女性の「うす毛」治療も驚くほど進化しています。