体のあちこちに赤い発疹が出たり消えたりして、かゆくてたまりません。これはじんましんですか? じんましんが出たらどうすればいいのでしょう?
A.かゆみを伴う赤い膨らみが繰り返し出たり消えたりするのはじんましん。患部は冷やしてかかないように。
5人に1人はかかるといわれるじんましんは、蚊に刺されたような赤い膨らみが皮膚に突然現れ、数時間以内に消えるのが特徴です。わき腹や腕、手首など、皮膚のやわらかい部分に症状が出やすく、多くの場合、強いかゆみを伴います。一度消えても繰り返し別の部位に出ることがあり、1か月以内に症状が収まる急性じんましんと、1か月以上続く慢性じんましんとに分けられます。
じんましんの原因は実にさまざまで、エビや青魚といった食べ物をはじめ、花粉やハウスダスト、薬剤、さらに感染症によるウィルス・細菌など、原因物質が体内に入って起きる場合と、ベルトや時計バンドによる摩擦や日光、汗、温度差など、直接的な皮膚の刺激によって起きる場合とがあります。
子どもは風邪のウイルスや細菌が原因の場合も多く、また最近原因として増えているのが疲労やストレス。いずれも何らかの刺激によって、ヒスタミンが放出され、皮膚に赤みや膨らみ、さらにかゆみを生じさせるものです。
じんましんはかくと広がるので、症状が出たら、まずは患部を冷やしてかかないこと。原因が特定できる場合は原因を取り除き、熱いお風呂やアルコール・香辛料などの刺激を避け、ストレス・疲労・睡眠不足をためないよう規則正しい生活を心がけてください。
通常はセルフケアでも大丈夫ですが、患部がどんどん広がったり、日常生活に支障をきたすほど症状がひどいようなら医療機関を受診しましょう。ヒスタミンの働きを抑える抗ヒスタミン薬など、内服薬を基本に治療します。また、まれに口腔粘膜に出ると、息苦しいなどの症状が出ることもあるので、その場合はすぐに医療機関を受診してください。