日焼け止めの種類が多く、今選んでいるものが適切なのかどうかわかりません。軽い外出なら帽子や日傘だけでも大丈夫ですか?
A.紫外線防止剤の成分やSPF,PAの分類を見て選び、必ず日焼け止めを塗るようにしましょう。
紫外線のピークは7〜8月。顔や手などの露出部に対して、シミの原因となる紫外線を防止するには、サンスクリーン(日焼け止めクリーム)の使用が効果的です。帽子や日傘も効果がありますが、紫外線は地面からの跳ね返りや空気中に散乱する部分もあり、防御率は約50%。一方、サンスクリーンの場合は約90%の紫外線を防げます。
選び方は、SPF・PAの分類を見て、肌質やシーンに合わせて決めましょう。サンスクリーンの成分中には、紫外線防止剤が配合されていて、この紫外線防止剤は、紫外線散乱剤と紫外線吸収剤の2つに分類されます。多くのサンスクリーンには両方が配合されていますが、肌の弱い人には、「吸収剤」の入っていないものがおすすめです。ノンケミカルと表示があるサンスクリーンを選びましょう。
また最近では、紫外線に加えて赤外線(IR)を防止する成分が含まれているものもあります。赤外線をカットすることで皮膚表面の温度上昇を抑え、熱による肌への刺激を緩和し、化粧崩れを防ぎます。
SPF・PAの使い分けは、SPF10~ 20(PA+)は散歩・買い物などの日常生活、SPF10~ 30(PA++)は屋外での軽いスポーツやレジャー、SPF30~ 50(PA+++)、SPF50(PA++++)は炎天下でのレジャー・マリンスポーツに適しています。数値が大きくなると、肌の負担が増しますので、シーンに合わせて適切なものを選んでください。
サンスクリーンを塗る際は、シミのできやすい顔・手の甲、そして首や耳にも忘れずに塗りましょう。汗をかいたら抑えるように拭き、サンスクリーンが取れたと感じたらこまめに重ね塗りすることが大切です。サンスクリーンに、紫外線防止効果を持たせたファンデーションや下地クリームなどを重ねて使用するのもおすすめです。