毛穴の黒ずみやザラつきが目立ちます。毎日のスキンケアでは限界があり、鏡を見るたびに落ち込みます。治療で何とかなりますか。
A.ウォーターピーリング、レーザー、ダーマペンなど、肌の症状に合わせた治療法があります。
下のチャート図をご覧ください。
毛穴のつまり・開き・汚れ・黒ずみなど、毛穴の治療法はいくつもあり、肝斑の症状があるかどうか、皮膚の厚みや、毛穴の深さなどにより、治療法を選択します。
毛穴治療で凹凸改善に効果があるのがフラクショナルレーザーやダーマペン、ニードルRFなどです。
フラクショナルレーザーは目に見えない細かい穴を皮膚に開けることによって皮膚組織の再構築を行い、皮膚の凹凸を改善し、シワ、ニキビあと、傷あとなどもきれいにします。
ダーマペンは極細の針を真皮層まで通して繊細な穴をつくり、元通りに治そうとする創傷治癒力によって肌を新しい皮膚組織に生まれ変わらせます。さらに繊細な穴に有効成分を浸透させることで、毛穴の改善だけでなく肌質改善やハリ感アップなど多くの効果を実感することができます。
ニードルRFは針を皮膚に刺し、皮下でラジオ波を照射する治療です。真皮層に直接エネルギーを与えて一時的にダメージを受けさせることで、傷を修復しようとコラーゲン生成が促進され毛穴を改善させます。
ウルトラセル(HIFU)は、高周波、高密度焦点式超音波を用いて、表皮、真皮、皮下組織すべての皮膚層と、脂肪層、SMAS筋膜に熱影響を与え、お肌を傷つけることなくシワ、たるみを改善させます。たるみによる縦長に広がってしまった毛穴の治療にも効果があります。
フォトフェイシャルは、赤ら顔、しみ治療にも登場しますが、毛穴の黒ずみに反応して毛穴を引き締めます。
ピーリングには、ケミカルピーリング(グリコール酸ピーリング、サリチル酸ピーリング)と、レーザーピーリングなどがあります。ケミカルピーリングは、ピーリング薬を数分間塗布して拭きとり、クーリングします。ピーリングは、浅い角質をはがす(ピールする)ことによって毛穴のつまりを除去し、コラーゲン合成の促進や美白効果が期待できます。通常、2週間に1回を3~6回繰り返します。
ウォーターピーリング(ハイドラジェントル)とは、2種類のピーリング剤を用いてピーリングとお肌のディープクレンジングを同時におこなう新しいウォーターピーリングマシンです。お肌に負担をかけずに毛穴の汚れや角質を取り除くことができ、お肌のターンオーバーの正常化が期待できます。ターンオーバーに合わせて3~4週間に1度のお手入れがお勧めです。
日常生活のスケジュールに合わせて、各治療の「効果」と「ダウンタイム」を考慮して治療法を選択するのが大切です。