スタッフブログ

医師の澤田です。

当院では秋のシミ取りトライアルで11月30日までに診察した方にシミ(老人性色素斑)１カ所のみ40%オフで治療させていただくキャンペーンを実施しています。

両頬のシミが気になりますとご相談を受けて診察をしてみると、シミではなく後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)というアザであることも多いです。別名、遅発性太田母斑様色素斑ともいいます。

このADMはメラニン色素がシミと違って真皮という深い所にあるため、シミよりもすこしくすみ(灰色)がかった色味で両頬に左右対称に数mm大くらいの色素斑が特徴的な分布を示します。

両頬だけでなく、目回り、鼻翼、こめかみ、額にも認めます。(もちろん頬だけの方もいらっしゃいます)
明かな原因はわかっていません。

当院ではピコレーザーで治療を行っています。11月30日までのシミ取りトライアルの適応になりませんが、保険治療の適応になります!

このADMは先ほど述べたように真皮という深い所にメラニン色素があるため、１回のレーザー治療ではとれず３～５回ほどレーザーを繰り返し行う必要があります。
保険の制度の決まり上、最低3ヶ月あけて次のレーザーができますが、レーザー後に炎症後色素沈着症が高頻度で出現するため美白外用剤(ハイドロキノン外用)を塗りながら改善したタイミングで次のレーザーを行います。
ADＭは比較的綺麗にとれます。

患者様がシミとおっしゃるものには、肝斑やこのADM、時には老人性のイボ(脂漏性角化症)のことがあります。まずは気になっているシミが本当にシミ(老人性色素斑)でいいのか診察にきていただければと思います。

当院にシルファームXが導入されました。

シルファームXはニードルRFという種類の機械で、マイクロニードル(極細針)を皮下に刺入し、針先からRF(高周波)を照射することで真皮層に直接熱を与えて肌治療を行います。
このシルファームは、なんといっても肝斑治療を得意としています。
肝斑は、30歳以上の女性に多く、両頬・前額部・上口唇のあたりに不規則地図上にあるぼわーっとしたシミのことをさします。

紫外線・摩擦・ストレス・ホルモンが関与しており、メラノサイトという細胞の活動性が亢進することでメラニンがつくられ肌がくすんでしまう状態です。さらに基底膜が弱くなっていたり、真皮に異常な血管が増殖していたりと肌自体にダメージ(炎症)があり、肌の赤みも伴っていることがあります。

肝斑治療でもっとも大事なのは、紫外線対策を徹底的に行い、肌の刺激となるような摩擦をおさえ、皮膚の安静を保つことです。
さらにトラネキサム酸やビタミンC、ビタミンEの美白剤の内服と、ビタミンCやハイドロキノン、トラネキサム酸などの美白外用剤を使うことが、治療の基本となります。
それだけでも肝斑は薄くなると思いますが、シルファームXを併用するとさらなる改善が見込まれます。


シルファームXは高周波によりメラノサイトの活動を抑え、さらに基底膜の正常化や異常毛細血管の減少、コラーゲン産生を促します。肝斑だけでなく赤ら顔、毛穴の引き締め、肌のハリ感にも効果があります。

肝斑治療は時間がかかりますが、じっくり取り組んでいきましょう。
当院では肝斑治療であるピコトーニングやエレクトロポレーションのセットがお得な価格で提供しています。


♢シルファーム(全顔)　22,000円
♢シルファーム(全顔)＋ピコトーニング(両頬)　27,500円
♢シルファーム(全顔)＋ピコトーニング(全頬)　30,250円
♢シルファーム(全顔)＋エレクトロポレーション(全顔)　27,500円

※別途麻酔代　2,200円がかかります。

肝斑治療を希望される方はまずはUVカメラによる画像診断からの診察になりますので、クリニックまでお問い合わせください。