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スタッフブログ

医師の澤田です。猛暑日が続いていますが、皆様体調は崩されていませんか?

今回は女性の薄毛にミノキシジル外用薬で改善した症例をご紹介します。

頭頂部の毛髪が年齢とともに徐々に細くなり、薄くなることを「女性型脱毛症」といい、個人差はありますが40~50代以降に多くなります。原因はホルモン、遺伝、加齢、生活習慣、栄養の偏りなどが関係していると言われていますがはっきりとしたことはわかっていません。

薄毛の治療にはミノキシジル外用薬が有効とされています。
ロゲインフォーム5%という塗り薬には有効成分ミノキシジルが5%含まれています。

ミノキシジルには血管拡張作用や、毛母乳頭細胞に働き毛母細胞の増殖促進作用にて発毛を促したり、毛周期(ヘアサイクル)を整えることで薄毛を改善します。
頭皮の血流をよくすることは男女問わず薄毛治療に有効です。



同じ患者さんの左右の生え際、頭頂部の写真です。
3年も継続すると毛量の増加がしっかりとわかりますね。毛も一本一本が太く変化しています。
患者さんは自分の髪を毎日みていると効果が実感しづらいようで、途中でやめてしまう方も多いです。
最低でも4~5ヶ月、できたら年単位で経過を見ると効果が実感できるので気長にやっていきましょう。

使用方法は1日1回、洗髪後に薄毛が気になる部位に塗布します。頭皮マッサージもあわせてやりましょう。

ロゲインフォーム5%をご希望の方はまずは診察からになりますので、クリニックにお問い合わせください!
♢ロゲイン5%フォーム(1本2ヵ月分) 1,7600円

円形脱毛症の治療

医師の澤田です。今回は円形脱毛症の治療経過をお見せします。

頭に円形の抜け毛ができることを円形脱毛症といいます。本来、ウィルスや細菌から自分の身体を守ってくれる免疫細胞「リンパ球」が、ストレスなど何らかをスイッチとして自分の毛包(毛を包んでいる組織です)を攻撃し、炎症が起き毛が抜けてしまいます。

円形脱毛症には、脱毛斑が1カ所だけできる単発型、複数カ所できる多発型、側頭部から後頭部にかけて帯状にぬける蛇行型、頭だけでなく体毛も抜けてしまう汎発型があります。
多くの患者さんは単発型、多発型で占めています。

今回の患者さんは単発型円形脱毛症です。円形脱毛症を発見し三ヶ月ほど様子をみていましたがなかなか生えてこないため当院を受診されました。

診察時には円形脱毛症の進行は止まり抜け毛も落ち着いていましたが、毛が生えてこず固定期という状態でした。
円形脱毛症の治療では炎症を抑えるステロイド外用剤と血管拡張作用をもち発毛を促すフロジン外用剤の2種類を必ず処方します。さらにケナコルト局所注射(主成分はステロイドです)を頭皮に打ちました。月1回の計4回行いほとんど生えそろったため治療終了となりました。

基礎疾患なく円形脱毛症が数カ所だけの場合、80%の患者さんは1年以内に毛髪が回復すると言われていますが、治療が遅れると生えてこないこともあります。はやめに治療するのをお勧めします。