ニキビ治療薬の塗り方のポイント
2024年1月10日水曜日
カテゴリ:月別
医師の澤田です。今回はニキビ治療薬の塗り方のポイントを説明させていただきます。
ニキビ治療薬としてエピデュオ、ディフェリン(アダパレン)、べピオがあり、これらはコメド治療薬ともいい、ニキビの原因である毛穴のつまりを改善しニキビを予防・改善していきます。
副作用に乾燥、かゆみ、赤み、灼熱感があり、特に使い始めたばかりの1ヶ月間は症状がでやすいといわれています。副作用により1ヶ月未満で中断した方は30%近くいることが調査でわかっています。
使用方法は夜、洗顔後に保湿などのスキンケアを一通りしたあとにニキビに塗りますが、副作用を減らす3つの大事なポイントをご紹介します。
1つ目のポイントとして塗り薬の量を1ヶ月かけて徐々に増やすことです。はじめは米粒大ぐらいの量から開始しましょう。数日間様子をみて大丈夫そうであれば、あずき大くらいに量を増やし1週間ほど継続して副作用がなければパール大の大きさで使用しましょう。1週間毎ごとに量をふやし、開始1ヶ月後にトラブルなければ指の第1関節分の量を顔全体に広げてください(目回りや唇などの粘膜、また傷口はさけましょう。)
2つ目のポイントとしては塗った後にピリピリ感や痒みを感じて辛い場合は15~20分後に洗い流してもOKです。洗い流した後も保湿を行いましょう。2週間やっても症状が改善しなければ他の薬剤を検討します。
3つ目のポイントとしては、乾燥症状が強い場合は保湿をニキビ治療薬の前後に塗る方法をためしてみましょう。夜洗顔後に保湿してからエピデュオ塗りますが、その後にまた保湿を塗るという方法です。薬が馴染んでからまた保湿をぬってみてください。日中も乾燥が気になる場合はこまめに保湿するのもとてもいいと思います。
にきび治療薬は一度でも副作用が強くでると、薬を使うことに抵抗がでてきます。塗りはじめが肝心です。ぜひ参考にして試してくださいね。