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スタッフブログ

ワキの汗、お困りではありませんか?


本格的に夏になって気になるのはワキの汗ですよね。私も制汗剤や汗止めクリームが手放せない、洋服のワキ部分によく汗ジミができる、自分のワキガが周囲に気づかれていないか心配になるなど色々な悩みがありました。




まず汗が出る仕組み、二つの汗腺の特徴と違いについて説明します








汗腺にはエクリン汗腺アポクリン汗腺があります。
エクリン汗腺は全身に分布していますが、さらさらした汗を出すだけで、ほとんどにおいません。このエクリン汗腺はコリン作動性で「アセチルコリン」という神経伝達物質が発汗を促しています。
アポクリン汗腺はワキやおへその周りなど局所的に存在していますが、出る汗は粘り気があり、脂肪や鉄分、蛍光物質、アンモニアなどを含んでいることから、菌が繁殖しやすくニオイが発生します。このアポクリン汗腺は、ノルアドレナリン作動性で感情発汗やストレスにより分泌量が増します。




多汗症による発汗反応








エクリン汗腺から必要以上に汗が分泌されてしまっている状態が、多汗症です。
緊張や不安など精神的な理由や、食生活・病気・ホルモンバランスなどが原因が挙げられます。




ニオイがでる仕組み








アポクリン汗腺から出た汗と皮脂腺から分泌された脂分とが混ざり、これが皮膚の表面の雑菌により分解され、低脂肪酸やアンモニアなどに変化して独特のワキガ臭となります。




エクロックゲル




エクロックゲルは日本ではじめて健康保険の適用が認められた原発性多汗症用の塗り薬です。
エクリン汗腺が交感神経から伝えられる汗を出す司令を受け取れないようにブロックすることにより、発汗を抑えることが期待できます。




ラピフォートワイプ2.5%




ラピフォートワイプ2.5%は、薬液を不織布に含ませた原発性多汗症用のワイプ型塗り薬です。使用法は1日1回、封入されている不織布で両ワキ下に塗るだけ。有効成分「グリコピロニウムトシル酸塩水和物」が汗腺細胞のムスカリンM3受容体に結合し、アセチルコリンの作用を阻害することで発汗を抑制します。




プロバンサインは内服剤で、全身に効果があります。1回1錠(主成分として15mg)を1日3~4回。アセチルコリンという物質の動きを抑制することができ、脳からの「汗をかく」という指令を止めることができます。この抑制効果を抗コリン作用と呼び、これにより一時的に汗が出るのを抑えられます。服用から1時間で効果が出るため、汗を止めたいと思った時間に制御することができます。効果は4時間~5時間程度持続します。




塗り薬を使用しても夏の汗が止まらない! 一定期間でも、塗り薬を塗る手間を省きたい! という方にはボトックス注射がおすすめです。




ボトックス注射




ボトックス注射とは安全なボツリヌス菌の毒素をワキの皮膚に注入することで、汗の分泌量を減らす治療で、保険適応です。
ボトックス注射は麻酔のクリームを塗って30分置いてから、施術していきますので痛みはかなり軽減されます。
傷跡も残らず日常生活に全く支障をきたしませんし、効果は4~7ヶ月間続きます。
夏場などの期間のみ汗の量を減らしたい方に特におすすめです。重度の原発性腋窩多汗症と診断された⽅には、ワキのボトックス注射が保険適応となり、¥30,000前後で受けることが出来ます。




あまり一人で悩まずに、まずは気軽に先生にご相談くださいね。